スイーツ盛り合わせ

簡単で美味しいパウンドケーキの作り方

初心者でも簡単に作れるパウンドケーキ

パン屋に勤務をしているということを人に話すと、よく「手作りのお菓子の作り方を教えて」といったことを言われたりします。
正確にはパン作りとお菓子づくりは違ったスキルが必要なのですが、焼き菓子として作るお菓子の場合にはかなりパン作りは応用がききます。

そうした相談を受けたときに私が一番におすすめしているのがパウンドケーキです。
パウンドケーキはお菓子作りを始めようと思う子が大抵最初に挑戦するメニューで、他のケーキなどと比べて比較的失敗がしにくいというところに特長があります。

パン作りでもそうですが、ケーキ生地を作るときにはどうやってふっくらさせるかが難しいポイントになってくるので、あまり慣れていない人では重たくべっとりした失敗生地を作ってしまいます。

その点パウンドケーキはもともと生地をふっくらさせない方法で作るので、丁寧に分量さえ間違えないようにすれば簡単においしく作ることができます。
いくつか注意すべき点もあるにはあるので、まずは基本をしっかり踏まえて必要な材料をそろえるようにしてもらいたいです。

材料を常温に戻してから使用する

パウンドケーキづくりで最も大切なのは最初の下準備です。
特にお菓子作りに慣れていない人に絶対に覚えてもらいたいのは最初にしっかり常温に戻した状態で始めるということです。

パンでもクッキーでも重要な材料となっているのがバターですが、これを一番最初に指で触れてすぐにつぶれるくらいの柔らかさにしてもらいたいです。

逆に温めすぎて溶けてしまうと生地がベチャッとしてしまうのでほどよい硬さに戻せるかどうかというところが最初のポイントになります。
このバターの硬さ管理でパウンドケーキの成功率の8割くらいは決まってしまうと言ってもよいくらいです。

手順としては常温になったバターに砂糖を合わせ泡立て器ですり混ぜるようにして空気を含ませます。
完全に混ざって白く膨らんできたら卵黄を入れ黄色っぽくなってきたら生地のもとになる小麦粉を入れていきます。

第二のコツはこの小麦粉を入れたときに絶対に練らないようにするということで、粉の風味を損なわないようにヘラをつかってサックリとまぜていきます。
ここでネチャネチャと混ぜ込むようにしてしまうと、生地がべっとりして膨らみにくくなります。

最後に好みの具材としてドライフルーツなどを入れるときも同じようにべっとりしないようにできるだけ手早く混ぜていくようにします。
焼く時には専用の四角いボックスを使用しますが、これは100均などでも売っている紙製のものを使うと取り出しやすくて便利です。

ちょっとしたコツとしては、オーブンで焼いていくときには最初の10分くらいで一度取り出し、生焼けになっている生地にナイフで真ん中に切れ目を入れると生焼けを防げます。